結婚式のスタイル 新たなカタチ【KNBテレビ】
2022.4.06
- メディア掲載
シリーズでお伝えしている「スイッチ 明日へのカタチ」。
新型コロナの影響で結婚式が延期になったり、中止になってしまったりするケースが相次ぎました。
こうした中、県内でも広がる新たなカタチとは?
「せ~の!」
和装やドレスで記念写真を撮影するフォトウェディング。
少ない費用で結婚式に近い体験ができると人気を集めていましたが、コロナ禍で式を開くのが難しいと考えるカップルから「写真だけでも残したい」と需要が高まってきました。
本多さん
「めちゃめちゃ緊張しています。親に見せるためです。綺麗だなって思ってもらえたら」
1年半前に入籍した本多祐也さん、みさとさんです。
本多さん
「コロナで結婚式を挙げられないので形には残したいなって」
カメラマン
「そうそう、頑張って、そう。ああ~いいっすね!」
結婚した証を残したい、とフォトウェディングを選びました。
SURELY 島田由美子代表
「フォトウェディング自体が全体的に増えている。結婚式ができない分、写真だけでもっていう人がすごく多くなっている」
フォトウェディングを手掛ける「SURELY」では、撮影を希望するカップルがコロナ禍前に比べて1.5倍に増加したといいます。
フォトウェディングの動向調査によりますと、去年3月までの1年間で結婚した人のうち、72%がフォトウェディングを「実施」または「実施予定」。
新型コロナで結婚式が延期や中止になったことを理由としている人は、2割以上いることがわかりました。
また、前撮りやフォトウェディングを実施した人のうち、挙式・披露宴を実施した人の平均費用はおよそ19万円だったのに対し、実施しなかった人はおよそ24万円と高額になる傾向がみられます。
SURELY 島田由美子代表
「披露宴をしない分、お金が浮いているので、その分前撮りにしっかりかけて、自分たちの思い出の場所やいろいろな所にロケーションに行きたい人が増えている」
例えばこちらのカップル。
登山が趣味の2人が撮影場所に選んだのは立山です。
去年夏、ウェディングドレスやタキシードを着て撮影しました。
SURELY 島田由美子代表
「つい最近やったのが水族館。魚がすごい好きで2人のデートはいつも水族館っていう方だったり、(結婚式をあきらめて)家を建てたから、家で写真を撮ったり。2人の話を聞きながらロケーションの場所を探しています」
スタジオでお決まりの2ショット写真にとどまらず、『2人の思い出の場所で撮影したい』、『結婚写真にとどまらない2人の思い出作り』というコロナ禍で生まれた新たなニーズに対応しています。
本多夫妻
「思い出に残る撮影ができて、すごいうれしい。すごく心に残りました」
最後の撮影場所に選んだのは環水公園です。
本多夫妻
「プロポーズをしてくれた環水公園がいいなって。一番の思い出の場所ですね。初めのデートの場所。プロポーズもしている場所なので僕にとっても特別な場所です」
人生の伴侶との門出を家族や友人と祝うことがまだ難しい中、記念すべき瞬間を2人の特別な場所で残し、結婚式と同じように大切な家族や友人と幸せを共有したいという思いは、コロナ禍を経ても変わらずむしろ強まったと言えそうです。
フォトウェディングの動向調査によりますと、デジタルネイティブな「Z世代」が、SNSなど結婚写真に触れる機会が増えたたことで、今後さらにフォトウエディングを実施する人が増加・定着する可能性が高いとしています。
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